フラメンコの歌詞 Tangos del Titi
パルマ教室とかカンテ教室をまったりと続けていて、踊りのほうはすっかりご無沙汰してしまっていた。が、最近いいなと思う踊り手さんに出会い、めでたく踊りのレッスンを再開。
まぁいろいろ劣化しているから、腰がイテーとか膝がイテーとか言い訳三昧だが、それでいいのだ。フラメンコには人生でほんのちょっぴりでも常に寄り添っていさえすれば幸せだ。
というわけで、ちみちみと(先生はもっと早く進めたかろうが、生徒の能力がそれなりなのでちみちみとしか進まない)タンゴ・デ・マラガを習得中である。
『タンゴ・デ・マラガ』といえば、フラメンコの演歌。
かつて、歌を聴いただけで泣けてしまった記憶があるが、ほんまいい曲。
歌詞もかっちょいい。
検索して出てきた歌詞は、うちのギタリストの先生に口伝てに習ってるのとはちょっと違ったりするけど、まあ、フラメンコじゃそんなことはザラ。
Viva Malaga la bella
tierra de tanta alegria
que si a prueba me pusiera
por ella diera la vida
麗しのマラガよ 万歳!
あふれる喜びに満ちたふるさとよ
僕を試してみるがいい
彼女のためなら命も差し出そう
私が習ったのだと、1行目のVivaはAdioになってて、私はこっちのが好きである。
だって、麗しのマラガよ、さらば! のがかっちょいいじゃん。
なんか切ないし。
このほかにも2歌とか3歌とかあったりするけど割愛。
今の私の問題は帰り歌のタンゴの歌詞。
お教室でも踊りに合わせて歌わせてもらってるのだが、何度歌っても、そこはジャマーダ入るから短く、と言われる。どうもカンテの先生に習ったのとは違うタンゴを求められてる気がする。
てなわけで、便利なインターネットを検索。
スペイン語のサイトでようやく見つける。
あー、これかー。せっかく歌詞覚えたのに、この短いVer.、微妙に歌詞も違ってるやんけ。
というわけで、またまた口でお経を唱えるようにしてブツブツと覚え直し。
以下、
Tangos del Titi cantato nello stile di – (Vienen bajando)
Ya vienen bajando por las escaleras
pimiento, y tomate, orejones y breva
pero dime què motivo te he hecho yo
pa que me tires la ropita a la calle
como a un picaro ladrón
Ay rueda, rueda la del general
フラメンコの歌詞ねえ。
これどういう意味なの?って教室仲間に訊かれて、ウッて詰まったのでスペイン語検索。
2行目なんて、「胡椒 トマト ドライアプリコット イチジク」? これ歌詞?
「ピカーロ ラドロン」は「いたずら好きな 泥棒」?
フラメンコの歌詞に普遍的な意味を求めちゃいけない気がする。
こないだ映画『サクロモンテの丘』を観たときも思ったけど、フラメンコの歌詞って場当たり系。その場のノリでどんどん変わっていく。皺だらけの笑顔も素敵なおばあちゃんが太陽が燦々と降り注ぐ戸外のテーブルで、昔のあたしのあそこはさ、って歌い始めたときは度肝を抜かれた。赤裸々ららら~~。
フラメンコは生きている。